かなり久し振りに大河ドラマをほぼすべて見た 篤姫をね。 ちょっとへんやろ と思う部分もかなりあったが、けっこうおもしろかった。原作は勿論、篤姫に関して出た本をあれこれ読んだ。原作はほんとうにおもしろかった。さすが宮尾登美子の作品だった。
さて 篤姫の流れもあって来年のテレビ東京の10時間時代劇について 本日の東京新聞に記事が載っていたので ぜひ 転載する。時代劇の好きな人に読んでもらいたいから。
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テレビ東京が毎年一月二日に放送している新春ワイド時代劇。
来年は「寧々(ねね) おんな太閤記」(午後2時)が登場する。
原作は、ホームドラマの第一人者・橋田寿賀子さん(83)が
脚本を手掛けた一九八一年のNHK大河ドラマ「おんな太閤記」。
「篤姫」しかり、最近は女性の目から歴史を描くドラマが当たっているが、
そのルーツといえる作品だ。橋田さんに歴史と女性、時代劇を語ってもらった。 (宮崎美紀子)
テレビ東京が放送する「寧々~」は、橋田さんの「おんな太閤記」を原作として、
脚本家・金子成人さんが新たに書いた。
「本能寺の変」までの秀吉の出世街道(第一部)、
秀吉が天下をとるまで(第二部)、
秀吉の晩年と関ケ原の戦い(第三部)の三部構成で、
計十時間。寧々は仲間由紀恵、秀吉は市川亀治郎、信長は村上弘明、家康は高橋英樹、
淀の方は吹石一恵が演じる。
二十七年前の「おんな太閤記」は佐久間良子と西田敏行が出演、
平均視聴率は30%を超えた。大河では異例の、女性を主人公にしたオリジナル作品だった。
有名武将勢ぞろいの戦国時代で、あえて「秀吉の妻」を主人公にした理由を、
橋田さんは「私が女だから」と即答し、こう続ける。
「内助の功を書きたかったの。『女が強くなった』『女は外に出よう』と言われた時代でしたが、
亭主を育て、亭主を通じて社会に貢献する、自分の思いを遂げるというやり方だってあるわけですよ。
男は甘えん坊で威張り散らすのが大好きだとわかった上で包み込む、そういう強い女性を書きたかったの」
寧々を選んだのは、「世界一の内助の功」だから。ところが資料がない。
「歴史は男のもの」と痛感したが、二通の手紙がヒントになったという。
一つは寧々のヤキモチをなだめる信長の手紙で「結構気の強い女で、亭主を愛してたんだな」。
もう一つは、遠征先に淀の方を呼んでくれと秀吉が寧々に頼んだ手紙で
「お願いしないと呼んでもらえないなんて、寧々は立てられてるな、甘えられてるな」。
資料が少ない分、かえって橋田さんの想像は自由に膨らみ、
寧々たち歴史に記されていない戦国の女性たちが人間らしく動きだしたという。
女性を主人公にしたもう一つの理由は、戦争を体験した自らの永遠のテーマ「平和への祈り」。
寧々は「戦は嫌い」が口癖だ。
「何もかも滅ぼしちゃうんですよ、戦争は。そして被害に遭うのはいつも女性。
日本は石油や国土が欲しいから戦争したんでしょ。戦国大名と何も変わらないですよ」
◇
女性主人公は、今や時代劇のヒットの条件といえる。
最近の大河で平均視聴率が20%を超えたのは「利家とまつ」「功名が辻」「篤姫」の三本だけ。
ドラマファンは女性が多いからだが、さらに橋田さんは「女主人公って得なんですよ。
女を書くと男が立ってくる。ところが、男を書いても女は立ってこないの」と指摘する。
橋田さんが今書いているTBS「渡る世間は鬼ばかり」も、時代劇も書きたいことは同じ。
そもそも「おんな太閤記」はサラリーマン家庭の参考に、と思って書いたという。
朝鮮出兵など晩年の秀吉の愚行と寧々の悲しみは、橋田さんいわく
「男は権力と金を手にするとろくなことはしない」
「大好きで一緒に歩いてきた亭主が別の道を歩きだしたら、女の苦悩と悲劇が始まる」。
寧々と秀吉の生母との良好な関係は「男はマザコンだから姑(しゅうとめ)
を立ててあげるのが利口」と教えてくれる。
「時代劇もホームドラマだと思っています。時代劇の中にホームドラマがあるのではなく、
ホームドラマから“時代”を書く、ということをずっと私はやってきましたから」。
時代が変わっても人間の本質と営みは同じ。「おんな太閤記」の面白さは、そこにある。
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